事業内容
マブチモーターは、自動車電装機器とライフ・インダストリー機器に使用される小型モーターの製造・販売を主な事業としています。自動車電装機器では、パワーウインドウやパワーシート、ドアロックなどに使用される中型・小型モーターを提供しています。
ライフ・インダストリー機器では、健康・医療機器や家電機器、精密・事務機器、音響・映像機器など多岐にわたる製品にモーターを供給しています。具体的には、電動歯ブラシやシェーバー、インクジェットプリンター、カーCDプレーヤーなどがあります。
マブチモーターは、地域別に「日本」、「アジア」、「アメリカ」、「ヨーロッパ」の4つのセグメントで事業を展開しています。各地域での生産・販売体制を整え、グローバルな市場に対応しています。
同社は、関係会社へ部品や生産設備を供給し、モーターを仕入れて国内外で販売しています。関係会社は、部品や生産設備を調達し、製品を生産・販売しています。また、部品や生産設備の製造も行い、関係会社へ供給しています。
マブチモーターの関係会社には、台湾マブチや東莞マブチ、ベトナムマブチなどがあり、各地域での製品製造・販売や部品供給を担っています。これにより、効率的な生産・販売体制を実現しています。
経営方針
マブチモーターは、成長戦略として「経営計画2030」を掲げ、2024年から2030年にかけての企業価値向上を目指しています。この計画では、財務指標と未財務指標の両方を重視し、企業価値を「マブチモーター・バリュー・ポイント(MVP)」として評価します。具体的な目標として、売上高3,000億円、売上高営業利益率15%以上、ROIC12%以上を設定しています。
同社は、事業ポートフォリオの進化を図るため、「e-MOTO」という事業コンセプトを掲げています。これは、モーターを中心に多様な「動き」のソリューションを提供することを目的としています。特に「モビリティ」「マシーナリー」「メディカル」の3つのM領域に注力し、各領域での市場拡大を目指しています。これにより、ビジネス領域の拡大と付加価値向上を図ります。
マブチモーターは、グローバルリスクマネジメントを強化するため、「マブチグローバル経営」を推進しています。これは、各海外拠点の自主性を高め、地産地消を促進する「世界5極事業体制」と、拠点間の人材交流を活用する「ダイバーシティ」を強みとしています。これにより、変化の大きい市場環境においても安定的な供給を実現します。
サステナビリティへの取り組みも重要な戦略の一環です。マブチモーターは、SDGsを経済成長と人を大切にする目標と捉え、2030年を最終年度とするサステナビリティ目標を設定しています。具体的には、カーボンニュートラルの推進や、再生可能エネルギーの活用、環境配慮型製品の開発を進めています。これにより、国際社会への貢献を継続的に拡大することを目指しています。