事業内容
日本アクアは、建設業法に基づく熱絶縁工事業に属し、主に断熱材の開発、販売、施工を行っています。特に、建築物断熱用の吹付け硬質ウレタンフォームを中心に取り扱っています。このフォームは、優れた断熱性能を持ち、長期間にわたってその性能を維持します。
日本アクアは、戸建住宅向けの断熱材施工販売を行っています。全国のハウスメーカーや地域のハウスビルダー、工務店を主な受注先とし、大手建材商社を通じた商流も活用しています。施工は、全国に認定施工店網を持ち、品質と安全管理を徹底しています。
また、建築物向けの断熱材施工販売も手がけています。マンションや病院、学校、オフィスビルなどが施工対象で、総合建設業者が主な受注先です。建築物向けには、異なるポリオール原料を使用し、技術や作業環境に応じた施工を行っています。
日本アクアは、防水材の施工販売も行っており、「アクアハジクン」というポリウレアを原料とした防水材を提供しています。この製品は、短工期と長寿命性能を持ち、飛び火認定を取得しています。戸建住宅や建築物の防水工事に広く利用されています。
さらに、日本アクアは吹付施工機械や原料、副資材の販売も行っています。これらの商品は、認定施工店や施工業者に提供され、断熱効果や住居快適性を高めるための関連資材も自社ブランドで販売しています。
リフォーム断熱にも力を入れており、小型化した発泡機械システムの開発や施工協力店の募集を通じて、断熱リフォーム市場の拡大を図っています。また、ホームセンターや大手リフォーム会社との提携を強化し、新たな商流の開拓にも取り組んでいます。
環境への取り組みとしては、ウレタン端材の回収と再製品化を行い、CO2排出量の削減に努めています。国内にリサイクル工場を設置し、持続可能な社会の実現に貢献しています。
経営方針
日本アクアは、「人と地球に優しい住環境を創ることで社会に貢献する」という経営理念を掲げています。同社は、持続可能な成長を目指し、スケールメリットを活かした売上高の拡大と高い収益性の維持を重視しています。特に、現場発泡ウレタン断熱施工で日本トップの実績を持ち、さらなる売上高の向上を目指しています。
2024年度から2026年度にかけて、日本アクアは売上高の年平均成長率13.1%、経常利益の年平均成長率15.6%を目標としています。また、営業利益率10%、自己資本利益率(ROE)20%を維持し、配当性向50%以上を目指す累進配当制度を導入しています。これにより、持続的な成長と株主への利益還元を両立させる方針です。
同社の中期経営計画では、安定した3本柱の確立を目指しています。具体的には、防水部門の早期黒字化と認知度向上を図り、戸建部門、建築物部門と並ぶ3本柱として事業規模を拡大します。また、商品販売の強化を通じて事業領域を拡大し、全国物流拠点の整備により販売量の伸長を図ります。
さらに、日本アクアは成長と利益配分の好循環を実現するため、株主への配当や認定施工店への支援を強化しています。物流拠点の整備や防水部門強化に向けた投資を行い、中長期的な成長を目指しています。これにより、ステークホルダーへの利益配分を実施し、持続可能な成長を追求しています。