きんえい【9636】 スタンダード(内国株式)

映画興行やゲームセンター運営を行うシネマ・アミューズメント事業と、不動産賃貸や宝くじ売店経営を行う不動産事業。

きんえい【9636】 スタンダード(内国株式)

映画興行やゲームセンター運営を行うシネマ・アミューズメント事業と、不動産賃貸や宝くじ売店経営を行う不動産事業。

事業内容

きんえいは、主に映画興行、ビル賃貸、娯楽場の経営を手がけています。同社は近鉄グループホールディングスの子会社であり、近鉄不動産から「あべのルシアス」内の一部フロアを賃借しています。

きんえいの事業セグメントは、シネマ・アミューズメント事業と不動産事業の2つです。シネマ・アミューズメント事業では、映画館「あべのアポロシネマ」とゲームセンターを運営しています。映画館は9スクリーンを持つシネマコンプレックスです。

不動産事業では、大阪市阿倍野区にある「きんえいアポロビル」をテナントビルとして運営し、駐車場や「ヴィアあべのウォーク」内の店舗区画の賃貸も行っています。また、「あべのルシアス」の賃貸・運営管理も担当しています。

さらに、きんえいは宝くじ売店も経営しています。具体的には「あべのハルカス店」と「アポロビル地下2階宝くじ売店」の2店舗を運営しています。これらの事業を通じて、多角的な収益源を確保しています。

経営方針

きんえいは、映画興行やビル賃貸、娯楽場の経営を通じて地域社会に貢献しています。同社は、急速に変化する経営環境に迅速に対応し、安定した経営基盤の確立と事業の拡大を目指しています。特に、顧客視点に立った高度なサービス提供を重視し、豊かな生活文化の創造に寄与することを経営の基本方針としています。

きんえいは、効率的な経営を推進するため、部門別の業績管理を徹底し、利益率の向上に努めています。特に、ROA(総資産経常利益率)や営業利益率の改善に注力し、キャッシュ・フローの向上や借入金の圧縮を通じて財務体質の強化を図っています。これにより、持続可能な成長を実現しようとしています。

中長期的な経営戦略として、きんえいは劇場事業の発展を重視しています。特に、あべの・天王寺エリア唯一の映画館として、周辺の大規模集客施設と連携し、他のエリアにはない相乗効果を生み出すことを目指しています。また、セグメント利益の拡大に向けて、諸経費の抑制と損益分岐点の引き下げを進めています。

不動産事業においては、経営基盤の強化が重要とされ、収支の安定化を図っています。適応力の高いテナントの選定や、周辺施設との共存共栄を追求し、ビル管理コストの低減に努めています。これにより、持続可能な不動産事業の運営を目指しています。

シネマ・アミューズメント事業では、あべのアポロシネマへの来館促進を図り、顧客満足度の高い作品の上映や設備の更新を進めています。また、大規模商業施設との共同販売促進策や、便利なチケット予約システム、映画会員制度の活用を通じて、集客力の向上を図っています。

不動産事業では、テナント入居率の維持・向上を目指し、賃貸収入の確保に努めています。設備の更新や改良工事を計画的に進め、防災対策を強化することで、安全で快適なビル環境の提供を目指しています。これにより、長期的な収益基盤の強化を図っています。