共同ピーアールは、国内外で3つの主要な事業セグメントを展開しています。それは、PR事業、インフルエンサーマーケティング事業、AI・ビッグデータソリューション事業です。これらの事業は、同社とその子会社4社、孫会社2社によって構成されています。

PR事業では、企業と一般社会との良好な関係を構築するための活動を行っています。具体的には、PR戦略の策定、パブリシティ業務、危機管理広報対応、記者発表会、PRイベントの開催などがあります。また、SNSやWebメディアを活用して情報を広く拡散することも重視しています。

インフルエンサーマーケティング事業では、SNSで影響力を持つインフルエンサーを活用して、企業の製品やサービスを紹介するマーケティング活動を行っています。共同ピーアールの子会社である株式会社VAZのクリエイターが、企業情報を発信し、情報の拡散や売上向上を図っています。

AI・ビッグデータソリューション事業では、独自のWebクローリングシステムを用いてWeb上のデータを収集し、分析・可視化しています。これにより、マーケティングデータとして活用可能な情報を提供し、企業の意思決定を支援しています。また、独自のAI技術を使ってデータをさらに分析し、企業内データと統合するソリューションも提供しています。

共同ピーアールは、PR業界の変化に対応し、顧客の多様な課題を解決するための成長戦略を掲げています。同社は「情熱と創造性で顧客の課題解決を図る」という経営理念のもと、顧客の長期的な成長をサポートすることを目指しています。この理念に基づき、中期ビジョン「New'S design company」を掲げ、価値あるニュースを創出する企業体を目指しています。

同社は2024年から2026年を対象とした中期経営計画を発表し、9つの優先課題に取り組んでいます。まず、PRコンサルティング業務の質を強化し、顧客の課題解決力を高めることを目指しています。また、インフルエンサーマーケティング事業の拡大を図り、クリエイターの魅力を引き出すマネジメント体制を構築しています。

さらに、AI・ビッグデータソリューション事業の売上強化を図り、サブスクリプションサービスの拡充を進めています。優秀な人材の確保と育成にも注力し、多様な働き方に対応できる職場環境を整備しています。デジタルトランスフォーメーション（DX）への対応も強化し、社内業務の効率化を推進しています。

共同ピーアールは、M&Aや業務提携を通じて提供する商材やサービスの拡充を図っています。また、コーポレートガバナンス体制の構築や情報セキュリティ体制の強化にも取り組んでいます。コンプライアンス及びリスク管理体制の強化を通じて、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。